進行した肺がんの治療法としては、抗がん剤や分子標的治療薬を用いた薬物療法が中心となります。
分子標的治療薬は、がん細胞を増やす分子だけを攻撃する薬です。
肺がんで主に使われている薬は、「ゲフィチニブ」「エルロチニブ」「ベバシズマブ」などがあります。
◆「ゲフィチニブ」「エルロチニブ」◆
この薬は、EGFRの遺伝子変異がみられた人が対象となります。
およそ70%の人に効果が得られたという結果もあります。
「ゲフィチニブ」「エルロチニブ」は、非小細胞がんの表面にあるEGFRと特定タンパク質が結びつき、がん細胞を増殖させるのを抑える作用があり、やがてがん細胞が死滅します。
◆「ベバシズマブ」◆
この薬は、2009年から肺がんの治療薬として使用されています。
「ゲフィチニブ」「エルロチニブ」とは違う働きで、がん細胞を死滅させます。
血液から酸素や栄養を取り込み、がん細胞は増殖していきます。
そして、新しい血管を生み出すための物質を出して、血管を増やそうとします。
「ベバシズマブ」は、その新しい血管を生み出すための物質を抑える働きをします。
新しい血管が作られるのを抑えることができれば、がん細胞の増殖も抑えられます。
そして、やがてがん細胞が死滅します。